自分の本当の【居場所-生きる意味-】を探す物語__________
技術と魔法、争う2国
数多の鉱山を保有し、金属加工技術で繁栄した鉄鋼技術国ウクラド。そして国王を崇拝し魔法の力で繁栄した魔術保有国ボルシェープ。
両国の間では資源争奪、民族紛争など戦いの歴史が絶えず、戦争としばしの安息が繰り返されていた。
__そしてまた、新たな戦争の歴史が紡がれる。
751年。ウクラド国軍専攻部隊ザヴォディーラ第9チームに所属する兵士リカルドは義兄であるラーザリと共に敵国の軍事施設の破壊の任務に就いていた。
大量破壊魔術【石の裁き】
__それは突然だった。
国境沿いの守護の森にてボルシェープ国による大量破壊魔術【石の裁き】が発動する。
閃光を身に受けた兵士は身体の構造が変化し、周囲を破壊する石の怪物【ゴーレム】に成り下がった。運よく生き残った兵士もゴーレムにより攻撃を受け、ウクラド軍前線部隊は壊滅した。
ザヴォディーラ第9チームも巻き込まれ、リカルドはゴーレムから逃れる際に敵の石呪攻撃を受け、意識を失った。
兵士と少女
リカルドが目覚めたのは守護の森の集落だった。
岩に変わり果てた自身の右腕、そして目の前にいる液体の緑髪をした少女。
【石の裁き】の惨状を目の当たりにしたリカルドは精神を壊していたが、命の恩人少女アリョーナとともに過ごすうちに癒されていく。
ゴーレムであり、兵士である彼の存在と森の民との諍い。
彼の仲間たち、家族の行方。
リカルドは少女と共に彼の生きる居場所を探していく。