・愛国学校-組織,ランドマーク
ボルシェープ国の愛国主義における祖国愛を養うことを主な目的とした学校。戦況悪化につれ幼少期からの軍事訓練、軍の人員補欠等、少年兵養成のための組織になり、少年教育の意図が変わってしまった。
・アイラト(Airat)-人物
ボルシェープ国攻略部隊プロストールの一小隊長。戦闘時は仮面で顔を隠しており、素顔を見せない。 国でも異様なほどの国王崇拝者であり、敵国を排除する思想が強い。
・アリョーナ(Alena)-人物
守護の森の長であり、倒れていたリカルドを拾った少女。マナの力が森の中で一番強く、リカルドの石呪も近くにいることで食い止めることが出来る。優しく、不思議な雰囲気を持っている。
・イヴァン(Ivan)-人物
ボルシェープ国攻略部隊プロストールの補給部隊隊長。王を強く崇拝しており、武器と魔力増幅器の修理・操作技術に長けているが、容姿にコンプレックスを抱えている。
・石の裁き-キーワード
ボルシェープ国が新たに開発し、後に石裁戦争と呼ばれるこの戦争で初めて発動させた大量破壊魔術そのもの、そしてその出来事の名称。
・ヴァダ(Vada)-人物
守護の森の守り人。水のマナの使い手であり、攻撃の力を主とする。アリョーナと村を守るために責任感強く行動するが、責任感ゆえに外部の人間を嫌う傾向があり、リカルドには心を開いていない。
・ヴィーチェ(Bice)-人物
守護の森の守り人。水のマナの使い手であり、治癒の力を主とする。アリョーナとは小さいころからおともだち。生まれながらに人の心を深く理解することが出来、心を壊したリカルドに寄り添う。
・ヴォルフ(Volkh)-人物
ウクラド国専攻部隊ザヴォディーラ第9チームの老兵であり、フェドート中隊の教育係でもある。陽気で面倒見の良い性格で、堅物なフェドート長い付き合いでもある。戦争によってリカルドと離れ、現在消息不明である。
・エッジ(Edge)-アイテム
鉄鋼技術国ウクラドにて主力武器となっている刃物を有した武器のことである。主に<剣><斧>などがあり、高い鉄鋼技術で作られたエッジは周囲の国の武器よりも頑丈にそして攻撃力も強く作られている。知略部隊ムードラスチが日々研究をし、改良を重ねている。
・エフセイ(Yevsey)-人物
ウクラド国専攻部隊ザヴォディーラ第8チームの隊長であり、フェドート中隊の副隊長としてフェドートを支える。剣技に精通しており、ラーザリ兄弟の指導を行う。マナを少しだが扱うことが出来るが、国では「マナ持ち」は忌避されていおり、苦労が多い。
・カフェ:ゴールゥビ(Cafe:Golub)-ランドマーク
ウクラド国西地区に位置するラーザリ兄弟の母親ティノチカが経営するカフェ。コーヒーやパンケーキなどで有名で、中でも水筒を持っていけば、中に好きな飲み物を入れてくれる商売が軍人や街の人に人気らしい。
・騎鳥ストラウス(Strauss)-動物
ウクラド国西部やボルシェープ国東部など守護の森付近に生息する鳥類。飛翔はできないが走行の速度は馬に並ぶ鳥類である。警戒心が強く敵を鋭い爪で引き裂いたり嘴でつつくなどするが家畜化したストラウスは心を許したパートナーの指示に従う。騎鳥としてだけでなく一般的には食肉、卵、羽、革などに使用するため牧場が各地に存在する。
・共通学校-組織,ランドマーク
ウクラド国の初等教育機関であり、5歳~12歳の8年間における義務教育の場である。共通学校を卒業する際、希望者は最終テストを受験し、職業学校へ通うことが許されている。テストの結果及び各職業学校が提示する条件を満たすものは中等教育として4年間就職する職業に関連する専門知識を勉強する。さらに科学者や国の官僚等より専門性、学術が必要となる職業に就きたいものは高等教育としてさらに大学に通うことになる。
・警備学校-組織,ランドマーク
ウクラド国の中等教育機関であり、12歳~16歳まで通うことになる。主に国の内外における警備を学ぶ場所であり、内部、外部で学科、将来就く仕事が異なる。内部科では警察の役割を果たす警備隊に、外部科では軍になるために教育カリキュラムが組まれている。ウクラド国内にいくつか警備学校が存在しており、中には外部専門の軍学校などより専門性の高い学校も存在する。
・警備隊-組織
ウクラド国内の犯罪や事件、災害対応など国内治安維持・危機管理を担当する内国公安省傘下の組織。現代の警察に類似する組織である。
・攻略部隊プロストール-組織
ボルシェープ国陸軍で中核を担う規模の最も大きい主要部隊。愛国学校出身の部隊や貴族出身の部隊など主に出身別で構成されている。
・攻略部隊ラスヴェート-組織
ウクラド国陸軍で中核を担う規模の最も大きい主要部隊。歩兵隊、騎兵隊、補給隊など大小様々な隊で構成される。災害時など国内の非常時には国内防衛組織(警備隊など)と協力することも。
・ゴーレム(Golem)-キーワード
人間が大量破壊魔術に触れ体の内部組織が膨張し岩となり、心を失った怪物となった姿。人の心を失っており、ただ目の前の物体を破壊するために行動する。体の大きさは個体差はあるもの3m以上ものの高さである。岩石に変貌した体は物理的な攻撃に強くエッジでは大きな損傷は与えられないが、魔法には強い耐性を持っていない。また内部組織は表層の岩石よりも脆いという。
・銃器-アイテム
鉄鋼技術ウクラドにおいて近年開発が進んでいる遠距離武器である。圧縮空気を使い弾や火炎を放出する武器で、魔術保有国ボルシェープが魔術を使い遠距離攻撃することに対抗した武器となっている。しかしまだ試作段階であり、安定した性能が出すことができないため使用は一部の兵士に限られている。
・守護の森(Tutelary Forest)-地域
ウクラド国とボルシェープ国の国境付近に広がる壮大な森。原住民やボルシェープ国から追放された自然派の人間などが住んでおり、いくつかの集落に分かれている。戦争で森が戦場になり、いくつかの集落が両国の戦闘員になったり、森の一部が消失するなど被害が大きい。
・精霊-キーワード
地域や土地の特定属性のマナを総べる伝説上の存在。マナそのものによってできた石のあるマナの管理者と伝えられている。精霊は人々の暮らしを見守り、人が過ちを犯した際には災害を起こし行動を戒め土地を守るとされている。
・精霊の愛子-キーワード
特定のマナを特別に上手く扱える才を持った人物の呼び名。精霊が特別に人間へと精霊と等しい力を与えたという言い伝えから名付けられた。
・石裁(せきさい)戦争-キーワード
鉄鋼技術国ウクラドと魔術保有国ボルシェープによる戦争。ボルシェープがウクラドの資源を狙い襲撃したところから始まったとされるが起源は明らかになっていない。近年では互いに消耗し、収束し始めたかに思えたが、国境沿いの守護の森にてボルシェープ軍による大量破壊兵器による攻撃でウクラド軍前線部隊は壊滅。戦況が大きく変わっていくさなかにある。
・石呪(せきじゅ)-キーワード
石裁戦争中にボルシェープが新たに開発した大量破壊魔術。発動まで複数の条件が必要で時間もかかるが術者を発端とし大きな範囲に効果を表す。閃光を見に受けたものは体の構造が変化しゴーレム化。そのまま周囲を破壊する怪物へとなり下がる。術を受けなかった者もゴーレムにより攻撃を受けるため、内部自滅にも繋がる魔術である。
・専攻部隊ザヴォディーラ-組織
ウクラド国軍陸軍内の特殊部隊。戦いにおいて第一に襲撃を実施し、敵との接触を図る。奇襲や敵施設の破壊、情報収集など国軍の作戦の中でも重要でなおかつ困難を予想される作戦をこなす熟練の兵士の集まりである。入隊には特殊訓練を受け、高水準の体力と忍耐、戦闘術の習得を認められないといけない。
・知略部隊ムードラスチ
ウクラド国陸軍内の情報や開発を担う部隊。エッジ、銃器などの兵器の開発や、専攻部隊ザヴォディーラから得た敵軍の情報解析を主に行う。
・ティノチカ(Tinochca)-人物
ラーザリ、リカルド、ナジェスタの母親。夫が急逝しながらも立派に子どもたちを育て上げた。カフェ:ゴールゥビを経営しており、日々働きながらも遠くに行ってしまったラーザリとリカルドを心配している。
・鉄鋼技術国ウクラド(Uklad)-国
ラーザリ兄弟の出身国。国の北西部に鉱山があり豊かな金属資源に恵まれており、多くの住民が鉄鋼事業に従事している。大陸の中でも逸脱した著名人を排出することで有名な共通学校が運営されており、この学校に入学するために移住する住民も少なくない。友好国としてウクラド南東部に接する貿易小国シーヴィがある。
・ツィクロ(Tsiklo)-人物
ボルシェープ国軍攻略部隊プロストールの一小隊長。「風」のマナを扱う才に長けるが、軍での評価は低い。独自の美学があるらしい。
・ナジェスタ(Nadezda)-人物
ラーザリとリカルドの大切な(義)妹であり、母親の経営するカフェ:ゴールゥビの店員。兄たちが警備隊や軍に行ってしまい不在の中母親とカフェを支えるのは自分だ、と奮闘している。
・フェドート-人物
ウクラド国専攻部隊ザヴォディーラ第9チームの隊長であり、第7~12チームを束ねる中隊長でもある。真面目で堅物な性格であるが隊員のことは大切に思っている。戦争によってリカルドと離れ、現在消息不明である。
・貿易小国シーヴィ(Sivyy)-国
大陸西部に位置するウクラド国の友好国。船の技術が発達しており、遠くの海に位置する様々な国と貿易をしている。きれいな海に面しており、観光産業も主力となっている。
・魔術保有国ボルシェープ(Volsheb)-国
マナの扱いに長けた住民が多く住み、国を挙げ魔術の発展を目指している。最近では半人工マナを取り入れた強力な魔術が研究されており、ウクラドへの侵攻をより有意なものとした。半人工マナを反対する自然派とも内部抗争が起きており、政府に逆らう住民は西部の守護の森へ追放している。王室制度こそあるものの、半人工マナを推し進める圧倒的権力を持つ貴族階級によりもはや形だけの存在となっている。
・魔法石ザブリェット
マナを注ぐことでマナの力を歪ませ、本来よりも周囲に与える影響を莫大に増やした半人工マナを生み出すことが出来る。魔法石は自然界に存在し、直接マナを流し込むことで多大な力を生むことから事故が多発している。
・マナ-キーワード
神秘的な力の源とされる概念であり、空間、あらゆる物質に宿る実体の持たないもの。すべては自然の生命力から起因するものであり、水や火、石や風の4元素が主な属性である。
・魔力増幅器-キーワード
魔法石ザプリェットにマナを通し、半人工マナの衝撃波を生み出す兵器。ボルシェープ国の兵士は背中に魔力増幅器を装着し、腕から衝撃波を放出し、攻撃する。
・森の守り人-キーワード
守護の森の集落群を治める長の支えになる役職。主に長への助言や、集落の見回りを行う。習わしとしては水の精霊の愛子が一人で行うものだが、現在は兄弟のヴィーチェとヴァダが二人で行ってる。
・ラーザリ(Lazar)-人物
リカルドとナジェスタの(義)兄であり、ウクラド国専攻部隊ザヴォディーラ第9チームの兵士である。家族思いであり、家族の幸せのためなら自己犠牲もいとわない。戦争によってリカルドと離れ、現在消息不明である。
・リカルド(Ricardo)-人物
本作の主人公。ウクラド国専攻部隊ザヴォディーラ第9チームの兵士であり、ラーザリの義弟、ナジェスタの義兄である。石裁戦争での敵国の大量破壊魔術【石の裁き】により仲間とはぐれ、また敵兵によって右腕をゴーレム化されてしまう。
・レヴ(Lev)-人物
カフェ:ゴールゥピのシェフ。経営者であるティノチカとは古くからの親友であり、ラーザリ兄弟の父親代わりの存在である。ラーザリに料理を教えたのもティノチカとレヴである。